修理が終わりました!
音も静かになり、ファインダーも見やすくなりました。シャッターの修理にだしたら無事にオーバーホールされて帰ってきました。
さて、最後に残していたライトバリュー方式について
まず、ライトバリューとはフィルムにあたる光の強さを表します。難しい定義とかは他のサイトを見てもらうとして、ざっくりと数式だけを説明すると「絞り値の2乗をシャッター速度で除した数字を底を2として対数」で表されます。
つまり、
LV=log2{F2/t} で表され、常用対数に直すと……
LV={2*log10(F)+log10(T)/log102} 但しT=1/tとする。
となります。
たとえば日中晴天で写真を撮るときはISO=100のフィルムを使ったとき、F=8 t=250で撮影しますよね。
いろいろ計算するとだいたいLV=14になります。で、さらに他の計算式を用いてLUXからLVを求めると、真夏の晴天ではLV=15~16となりおおむね一致します。
つまり、LV方式を使い体感的に照度がわかれば単体照度計を用いなくても露出がわかるということになります。
ラティチュードの狭いリバーサルフィルムを使う場合は問題になりますが通常のネガフィルムを使用して撮影する場合は問題になりません。
さらに先ほど話に出てきたEVはLVからさらにISO感度を数式に入れただけの話なので、フィルム感度を高くして使用する際はLVをISO感度にあわせて上げてあげれば釣り合いが取れます。
巷では、この方式は使いにくいだとか任意の絞り値で撮影できないとか言われていますが、LVの仕組みを理解すればそもそもそこから外れた絞り値では撮影は失敗しているわけです。
確かに、シャッター速度優先や絞り優先で、ISO感度まで自動で調節してくれるようなカメラを使っている人が急にこれを使えば使いにくいと感じるかもしれません。ただ、そもそもシャッター速度優先や絞り優先はこのLV方式をもとに設定されているため使い方は一緒のはずなのです。
使い方を覚えればLVさえ決めてしまえばそこからシャッター速度を稼ぐような被写体なのか、絞り値を決めて絵面を決めるのか、LVはその性質上絞り値とシャッター速度が1対で決まっているので簡単に露出をあわせたままそれらの値を変えることが出来るのです。
さて!ながながと文書だけになってしまいましたがそろそろ肝心の写真も入れていこうかなと!
そろそろアップロードしている写真が重複してきたかも……
でも!カメラが復活したのでどんどん新しい写真が撮れます!